2012年6月2日土曜日

TRANS AM 「Red Line」


メリーランド州出身、Thrill Jockey Recordsきっての曲者トリオ、2000年作の五枚目。

どっかでぼそっと彼らの名を挙げたが、はっきり言ってマトモなバンドではない。
へんてこな音色(ねいろ)を奏でるシンセや、人を食ったようなヴォコーダー声でテクノちっくな雰囲気を醸し出していたかと思えば、突如としてドラムが鋭い決めのビートを叩き込んで来る。
かと思えば、M-07やM-20のような70年代ハードロック風のダイナミックな曲を平然と演ってくるこのセンスにもあきれ――

いや、痛快! と思わないと付いていけないよ、我々音の享受者は。

要は「何でもアリ」なバンドな訳で。ひっそりぽそぽそ音を置いていくような曲もあれば、前述のようにハードロッキンな曲もある。それらを平然とアルバム内に同居させて聴き手を煙に巻く――いや、開き直っている。
「コレが俺たちの好きな音だから。俺たちの音が好きなお前らも当然、好きだろ?」と言わんばかりの俺サマ節ゴリ押しぶり。
この手のバンドは興味を持つか持たないかの問題で、一聴して「何が演りたいの? 意味分かんね!」と切り捨てる方に、彼らの俺サマ節は全く効果がない。「何か面白ーい!」とわくわくどきどきしてくれる方だけに通用する〝殿様商売〟をやっているのだ。
おっと、こんな趣深い音を上の一文で「偉っそうなバンドだ」と曲解されては敵わない。もっと入り込みやすい窓口の一言を受け売りで付け加えねばならない。

こんなあほバンドを真面目に聴くだけなんてもったいない!

彼らの演っているコトなんてネタなのさ。
HPからして毎回「お前らあほやろ」と苦笑させる写真をトップに持ってくるようなバンドである。聴き手はアーティストが放ってきた音楽を真正面から受け止めて云々、みたいな高尚な聴き方、彼らにネタにされるだけだよ?

M-01 Let's Take The Fresh Step Together
M-02 I Want It All
M-03 Casual Friday
M-04 Polizei (Zu Spat)
M-05 Village In Bubbles
M-06 For Now And Forever
M-07 Play In The Summer
M-08 Where Do You Want To Fuck Today?
M-09 Don't Bundle Me
M-10 Mr. Simmons
M-11 Diabolical Cracker
M-12 I'm Coming Down
M-13 The Dark Gift
M-14 Air And Space
M-15 Talk You All Tight
M-16 Lunar Landing
M-17 Bad Cat
M-18 Slow Response
M-19 Getting Very Nervous
M-20 Ragged Agenda
M-21 Shady Groove


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