2011年5月28日土曜日

65daysofstatic 「One Time For All Time」


イギリスはシェフィールドで結成された、四人組インストマスロックバンドによる2005年発表の二枚目。APHEX TWIN meets MOGWAIとか評されてるけど、どうだかねえ……。

で、このバンド、日本ではオサレな音楽ファンとやらに持ち上げられている(ような気がする)が、演ってるコトは結構ダサい。
ピアノのループとか、何世代前のフレーズだよ! とツッコミ入れたくなるくらいアレなモンを使ってらっしゃる。ドラムのビート感覚もどこか古臭い。加えて曲調は泣き一辺倒。エモを通り越して泣いてらっしゃる。クサいくらいに。
ただ彼ら、全力でダサい。それが彼らの一番の長所だと思う。
何事も中途半端にダサいのはカッコ悪い。それはただ単にセンスがない。「ダサいがどうした?」と全力で居直る力にこそ活力が生まれる。
だが彼らはそのダサさに気付かず、脇目も振らず全力前進でこのアルバム創った――そう勝手に決め付けてしまったが、だからか筆者は彼らのこのアルバムだけは大好きだ。
曲の泣きの頂点でバキバキとビートが荒れ狂うトコが好きだ。この荒っぽさはニューメタル勢を凌ぐかも知れない。加えて、ダサくとも適切に当てはめたループが好きだ。インストだからと全身全霊をフレーズに籠める弦楽器隊の心意気が好きだ。

正直、この次のアルバムは「馬脚を現し始めたなー」という印象を抱いたので、前のアルバムはあと一歩何かが足らないので、このアルバムだけが大好きだ。(次の次は知らん)

で、同じようにダサかろうが何だろうが全力で演り切るスタンスのバンドを、筆者はふと思い浮かべていた。
かのUKトップバンド・MUSEデスヨ、皆さん。

MUSEも演ってるコトは結構ダサい。メンバーがいけめん揃いなのに騙されてはいけない。リズム隊のもっさりとした演奏や、ヴォーカルのファルセットを多用したナルっぽい歌い方は相当大概である。(でも筆者はそんなMUSEだいすきー!)
また、MUSEも(メインストリームのバンドとは思えないほど)音が荒っぽい。そこら辺も共通している。

だからと言って、既存の音を無理繰り当てはめてカテゴライズしてしまおうなんて考えは当方、なるべくならしたくない。聴き手も演り手も、それに囚われてしまうケースが多いからだ。
つまりそうなる方向へ進んでるっぽいんだよォ! 65dosサンよォ!

M-01 Drove Through Ghosts To Get Here
M-02 Await Rescue
M-03 23Kid
M-04 Welcome To The Times
M-05 Mean Low Water
M-06 Climbing On Roofs (Desperate Edit)
M-07 The Big Afraid
M-08 65 Doesn't Understand You
M-09 Radio Protector
M-10 AOD (ボーナストラック)
M-11 The Major Cities Of The World Are Being Destroyed One By One By The Monsters (ボーナストラック)


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